皐月(天気いいなぁ……)
 
水窪「守永さん」
 
皐月「え?」
 
皐月「あ、水窪君……」
 
水窪「ご苦労様。はい、功労賞です」
 
皐月「あ……アイス?」
 
 
 
皐月「あ、ありがとう……」
 
皐月「……あ、でも私より鈴菜の方が長い間荷物見ててくれたんだよ?」
 
水窪「ああ、それは勇人から聞いてる」
 
皐月「そっか……」
 
水窪「……海、楽しい?」
 
皐月「もうすっごく楽しい! 綺麗だし、本当来て良かった」
 
水窪「そうだね。俺も海は好きだよ」
 
皐月「うん。……あ、遅くなっちゃったけど、3日間お世話になります」
 
水窪「はい、丁重にお世話させていただきます」
 
皐月「もう、水窪君ってば……」
 
水窪「ああ、ごめん。つい勇人に言う癖で」
 
皐月「……実は、結構楽しい人?」
 
水窪「うーん、それは心外だなぁ」
 
皐月「ふふ……」
 
皐月「そういえば水窪君、ここにいていいの? 二人を待たせてるんじゃないの?」
 
水窪「いや、休みに来たんだ。俺も少し疲れてね」
 
皐月「そうなんだ」
 
水窪「…………」
 
皐月「? どうしたの? 急に黙りこんで……」
 
水窪「ああ、水着がよく似合ってるなって」
 
皐月「! そ、そんな事ないよ? 全然可愛くないし、これ……」
 
水窪「……どうして? とても似合ってると思うけど」
 
皐月「だって……これ、去年買ったのだし」
 
皐月「本当は、新しいの買おうかなって思ってたんだけど」
 
水窪「…………」
 
水窪「……そんなの関係ないよ。君に良く似合ってる」