舞台は近未来、コンピューター、ロボットの技術が進み、人々とロボットは共に同じ社会で平和に暮らしていた。
 しかし、一方では冷戦時代以降国間の戦争はなくなったものの世界中でテロ組織による破壊活動が頻発し、対テロ対策用の軍事ロボットが登場する物騒な時代を迎えていた。
 また、自ら「意思」を持ち、反乱を起こすロボットによる犯罪も増加する一方であった。
 事態を深刻にみた政府は、ロボット犯罪を取り締まる「秘密警察」を設立。
 そして、ロボットは「感情」を持つことを禁止された・・・・・。

 ここはアリオン・メディカル・センター(AMC)
 この日、病院に訪れたのは、若き天才科学者「冴草 宗司」、そして彼が開発したアンドロイド「ユナ」。
 今日からナース「見習い」としてのユナの新しい生活が始まる。
 しかし、ユナに埋め込まれている「思考成長チップ」が原因で、ユナに異変が起こる。
 やがて、それが原因で巨大な陰謀に巻き込まれていく・・・・。

産業省占領テロ事件
 半年前、ネオアリオンシティにある産業省を武装した6人組のテロ組織<レッドブレイン>が占拠。
 テロリスト達は建物内にいた職員を人質に立てこもった。警官隊が周囲を包囲するが、テロリスト達の攻撃に手も足も出せずにいた。
 事態を重く見た政府の高官達は素早くテロリストを制圧するべく、<サイドロイド社><テロハンター>の出動要請依頼を出した。
 テロハンターに追いつめられたテロリスト達は、持ち込んでいた爆弾を使って自爆。
 爆発の威力はすさまじく、産業省のビルはおろかその周辺2キロに渡って被害が出て、多数の犠牲者を出した。
テロハンター:サイドロイド社が開発した、最新鋭対テロ対策ドロイド……通称<テロハンター>
レッドブレイン:度重なるテロ行為を繰り返す地下組織。その規模は今でも拡大している。
サイドロイド社:軍事ドロイドの生産をきっかけに目覚しい発展を遂げ、今や全世界から注目を集めているトップ企業。功績をたたえられ、サイドロイド社の次世代ドロイドは、2年後の「国連宇宙ユートピア計画」の作業ドロイドに内定されている。
AIチップ syde_25526
 サイドロイド社の社長ライトヘルムによって開発された、最新型チップ。
 世紀の大発明とされ、現在ではほとんどのドロイドにこのチップが搭載されている。
秘密警察
正式名称……SPAD<Secret Police Anti-Droid>
「感情」が芽生え、危険とみなされたドロイドを取り締まる機関。