◆ゲームのタイトル　「神さまと恋ゴコロ」
	「あー、また失敗しちゃった」
	「こら久遠。ゲームは１時間ごとに休憩しろって言ってるだろ？　いつまでやってるんだ」
	「ごめんなさーい。でも、キリが悪いんだもん」
	「良い時があんのかよ？　いつもセーブポイントが無いとか、ボス戦だから駄目だとか……一体どんだけボスがいるんだか」
	「あ、あれはボスじゃなくて中ボスだもん！　だからいっぱいいるの！！」
	「あーはいはい。で？　今回は何をそんなに真剣にやってるんだ？」
	「育成恋愛シミュレーションゲームだよ。昴が貸してくれたんだけど、初めてのジャンルだからよく分からなくって」
	「ふうん？　タイトルは？」
	「えっとね、『神さまと恋ゴコロ』！！」
◆ゲームの目的　「夢」を叶えるか、「恋」に生きる？
	「一体どんなゲームなんだ？　神さまと恋ゴコロって……主人公は、こいつか？」
	←『主人公』
	「そうだよ。で、この子はシスター見習いなんだ。だから目的はシスターの夢を叶えるか、男の子と恋をするかって事」
	「恋って……お前がやって、それは楽しいのか？」
	「楽しいよ。ほらこの『久遠』ってキャラ見て？　名前も見た目もオレにそっくり！！」
	←『久遠』
	「おー、本当だ。って……な、何か俺に似てる奴もいるんだけど……？　しかも不機嫌そうだな、おい」
	←『似てる奴』
	「ね？　面白そうでしょ？？　まあ、そんな訳でオレの目的は彼と恋愛エンディングを迎える事だよ」
	「ふうん……なあ、久遠。恋愛は何となく分かるけど、夢を叶えるっていうのは具体的にどうすれば良いんだ？」
	「日曜日に１週間のスケジュールを決めるんだけど……ほら、この画面に『道徳』とか、『自立』とか書いてあるでしょ？」
	「『疲労』を除くこれらの数値を全体的に上げると、シスターとしての能力であるSLV（シスターレベル）が上がるんだ」
	「このレベルを一定値まで上げるとシスターエンディングを迎えられるらしいよ」
	「なるほどな。……ま、頑張れ。影ながら応援してやる」
	「えへへ。ありがとっ！！」
	「あーでも、続きはまた今度な。お前、今日は遊び過ぎ」
	「えー！」
	「ゲームは逃げません。ほら、しっかり目を休める！」
	「はーい！！」

　につづく

※ゲーム画面の“sample”の文字は、実際のゲームの画面には入っておりません。