「最近暑いなー」
「そうですか?」
「ああ」
「年が原因で体温調節できなくなってるんじゃないですか?」
「時節柄じゃないかな!? もう直ぐ梅雨だしさ!」
「僕は梅雨、好きですよ」
「別に俺も嫌いじゃないけど、子供の時ほどじゃないかなあ」
「昔は長靴履いて水溜りの中入ったりしてな」
「先輩にもそんな幼少期があったんですね」
「あったよ。別にこの姿のままスポーンと木の股から生まれた訳じゃないんだよ」
「へえ……」
「お前ね、
 これでも俺は近所では“無口な美少年”としてそれは大層有名だったのよ?」
「月日は残酷ですね」
「どうしたの?! 小田島先生今日どうしちゃったの!?」
「先輩にはいつもこうじゃないですか」
「いつもと変わりないのはその穏やかな笑みだけよ?
 辛辣な言葉吐きながら絶えず笑顔だから余計に恐ろしいよ?」
「さて、終わった“みにどこ”なのですが」
「え、終わったの?」
「……小休止に入った“みにどこ”ですが、メールを頂いたので舞い戻って参りました」
「お早いお帰りね。暇なの?」
「今ご返信しないとここって年単位じゃないですか活動が」
「ああ、二年くらい平気で放置してたからな」
「んじゃあどうぞ」
「皐葉さんからお便りです。
 『私もミサキちゃんが大好きだーーー!!!』 ……以上です」
「い、以上?! 以上なの?!」
「はい。皐葉さんは前(五回目)に一度お相手させて頂いたのですが」
「ああ、そうだよな。あの時は菅野が好きだって……」
「ええと……」
「“画面で自分の名前を見つけ非常に嬉しかったのと同時に「あれ?私、風羽さんを好きキャラで推したっけ?」と思いまして”」
「“いや、勿論、風羽さんが好きな気持ちに嘘偽りはありません!ただ、ミサキちゃんフィーバーしていたと思っていたので、すごく不思議だったのです”」
「とのことです」
「そ、そっか……いやー、日頃から聞きなれてない言葉を聴くと非常に照れるな!」
「ありがとな、皐葉さん」
「良かったですね、先輩」
「ああマジでな。
 ……よーし、それじゃあこのまま俺をお婿に貰ってもらおうかな! きゃぴ☆彡」
「だが全力でお断りします」
「何故お前が拒否をする?」
「すみませんつい……。皐葉さん、ご連絡有難う御座いました」
「末永く俺を愛してくれると嬉しいぜ!」
「無理です。それでは次回お会いいたしましょうね」
「……小田島せんせー」
「さようならー」
「それでは次回……ううっ!」
To Be Continued.

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