「あれ」
「どうした」
「今回で一旦終了って話しだよね?」
「ああ」
「なのに私らが担当なの?」
「まあ、別に最後でもないし記念でもないし」
「でもほら、期待とかある訳じゃん?
 私らが出ることは確実に期待されてないと思わない?」
「馬鹿を言うんじゃないよ、芳子」
「え? ……ああ、まあ、ちょっと自己を卑下し過ぎたかもしれないけど」
「誰がこのコーナーに期待を抱いているというんだ」
「うん、なんていうか……“みにどこ”って常に後ろ向きの精神だったね、内容が」
「なあ、卑屈な発言って 『そのものの存在』 が難しいと思わないか?」
「なに、急に。しかも意味が良く分からないんだけど」
「例えば自分では良く“いや、自分○○じゃないですから〜”って言うとするよ?」
「ああ」
「でも人から“いや、自分○○じゃないですから〜”って言われると、凄い反応に困る」
「どういう意味?」
「まあ例を出そう。
 『私全然社交的じゃないですし、暗いですしー』 みたいに自分が言うとする」
「だが、全く同じ台詞を人から言われた場合、フォローのしようがないなって」
「いや、そこは 『そんなことないですよ』 ってテンプレで返せばいいだけじゃ?」
「だがしかし、そんなありきたりな発言で相手は納得すると思うか?」
「なんとも言いがたい発言をさらっと口に出したということは、
 もう身に染み付いている可能性もある」
「そんな人に、
 聞き飽きたであろう 『そんなことないですよ』 という台詞を君は言えるのか!」
「言えるよ」
「何て冷たい女なんだ!! 私ならこう言うぞ 『そうですね』 と」
「そっちの方がよっぽど冷たいっていうか、酷いよ!!」
「じゃあ佐希子がその発言をして、私が 『そうですね』 って言ったら満足行くの!?」
「血も涙もない奴め、となじる」
「自分勝手!!」
「さて、いい加減お手紙を紹介しようか」
「そうだね」
「黒鈴零さんからのお便りです」
「“ちーちゃんの本名と実年齢が気になります!!
 そして各キャラの誕生日が知りたいです!”」
「ええと、千木良先輩の本名は……」
「確かみにどこの第三回で
 『ポチでもタマでもゴンゾウでも好きに呼んだらええわ』 と仰ってました」
「それで年齢は確か千歳は越えて……たんだっけ?」
「確か……確か? 判然としないけど、確か?」
「後は各キャラの誕生日だ」
「葉村くん2/22、空閑くん9/6、広瀬くん10/8、法月先輩1/12、米原先生12/8、
 戸神先輩5/9、千木良先輩11/5、小田島先生と水城先輩7/10、私8/7、
 芳子3/29、十九波さん1/29」
「です。菅野さんは5/5です」
「5/5なのにゲーム中だと『15歳』って表記なんだよね。よく突っ込まれるけど」
「思うのだが、乙女ゲーの主人公において誕生日設定とは必須か否か」
「どうしたのメタ発言」
「だって基本的に乙女ゲーというものは自己を投影する訳だ。
 なのに自分の誕生日じゃない日付出されても嫌だろう? 私なら嫌だぞ」
「でも一応誕生日は決めてたんだよね」
「ああ一応は」
「しかもさ、よく 『自己投影が出来ない』 ってご感想を頂く訳だが」
「不思議だな。彼女特にマイナス発言もせず軽挙妄動もないのに。
 ちょっと口調が丁寧なだけなのに」
「後、初期資料の 『武士口調』 って言うのが未だ伝説の様に残っているっていう」
「あああれね。資料から消した後も掲載して頂いた記事には 『武士口調』 って片っ端から残ってたりね、何故か」
「武士口調っていうのは語尾に 『ござる』 とかつけるイメージなんだが」
「……というか、彼女の説明文に
 『口調は常に弱敬語(で、やや武士っぽい?)』 って入ってるのが問題なんじゃ?」
「…………なるほど!」
「まあ、提出した資料に分かりやすいところそこしかなかったんだろうな」
「『なんだよ土地を掃除して恋愛って』って普通は思うわ。
 その一文で分かることって言ったら『え、何ゲー?』ってぐらいで」
「それって結局“何も分からない”ってことじゃんってか何、
 酔ってるの? どうしたの? 大丈夫なの?」
「酔ってないよ。未成年だよ」
「とりあえず本題に戻ろうよ」
「その通りだな。ええと……
 “あ、それと『かえるばあ』がすっごく気になります。
 是非お会いしてみたいです(笑)”」
「ええ私も気になります是非お会いしてみたいですね! 気が合いますね!!」
「良かったね、佐希子……オカルト仲間ができそうで」
「それでは好きなキャラは『Sキャラは嫌いなはずなのに、何故かちーちゃんだけは例外で、見た目から存在まで大好き!!@千木良先輩』の黒鈴零さんでした!」
「ありがとうございました! よし、お次は……」
「かま姐さまさんからのお手紙です」
「素敵なお名前ですね……」
「“姫よりも主様だったとは……そして千木良先パイが攻略できぬとは……もったいない!!”」
「最初は法月先輩自体が主様で、主様の記憶を持った状態か記憶喪失状態のどっちか忘れたけどそんな感じで学校に来てるって設定だったんだよね」
「そうそう。
 だから法月先輩ルートのラスボスは人間嫌いの主様、法月先輩だったっていう。
 確か」
「なんで止めたの?」
「話すと長くなるような気がするから、それが知りたいってお便りきたらその時ね」
「しかし千木良先輩大人気ね」
「ほんに」
「千木良先輩がストレートヘアーで制服ちゃんと着てて、品行方正で標準語しゃべっててクラスでは頼れる委員長とかだったらどうだったんだろう」
「それもはや千木良先輩でも何ものでもなくない?」
「ああ……確かに(っていうかそれ広瀬くんだ……)」
「それでは好きなキャラが『ドSっぷりがたまりません。どーして攻略キャラじゃないの!?@千木良先輩』のかま姐さまさんでした!」
「ありがとうございました! 次、じゃんじゃんいこー!」
「お次は豆たんくさんからのお手紙です」
「戸神先輩が喜びそうなお名前ね」
「“米原先生のルートに、もっと明るい未来(エピローグ)が欲しかったです”」
「“『○○○(多ゲーム名)』の先生ルートにはやるせなさが残りすぎたので、
 罪なエンディングでないところはgoodですが”」
「“予感させる未来ではなく、ハッピーエンドの未来が欲しかったです”」
「つまり、この発言が指すことがどういう意味が分かるかな?」
「分からん」
「これだから佐希子は……乙女はハッピーエンドが好きなのさ!!」
「…………」
「ふーん」
「何そのやる気のない返事は!!」
「さて、そんな豆たんくさんには
 “カエル畑DEつかまえて・夏 千木良参戦!”をお勧めいたします」
「まさに『痒いところに手が届く』 仕様!!」
「大見得切ったな」
「手の届かない背中もこれ一本あれば大体掻ける」
「使い方が違う!! PS2なりPSPなりにセットしてプレイして欲しいな!!」
「そんなの買ってくださった方の自由だろうが」
「そ、そうだけどさ……?」
「さて、それでは好きなキャラは『顔も言動も何もかも、とにかくかわいい!こんなに好感持てるヒロインは初めてかも!?@菅野さん』の豆たんくさんからでした!」
「ありがとうございましたー!」
「あ、私豆たんくさんととても気が合いそう……」
「風羽ちゃんが好きって所だけでしょ。ほら、仕事してよ仕事!」
「はいはい。お次はみのうらさんからのお手紙です」
「“戸神先輩が記憶を消されたタイミングってあるのでしょうか?”」
「“千木良先輩に弟子入りする時に消されたのかなー?とか色々勝手に妄想してるのですが気になりますー!”」
「記憶が消されたタイミングは、人を止めたのと同時、とかじゃないかな?
 ……多分、良く分からないけど」
「あー、でもそんな感じはするね」
「後、私達“多分”多用し過ぎだよね? 今更だけど」
「いやあ……
 今更お手紙に答えようとしてるから、大体曖昧な回答しか出来ないんだよね」
「“あと美咲ちゃんの妹さんの年令の設定があれば教えて頂きたいです!”」
「妹さんはミハナさんだっけ……確か先生の二つ下じゃなかった?」
「確か……多分?」
「君達、適当過ぎるよ」
「ん? 先生どうして出てきたんですか?」
「え? いや、みのうらさんが配信シナリオを全部集めてくださったらしいので」
「え、八つの配信シナリオ全て集めると米原先生を召喚できるって事ですか?」
「そう、ご褒美で」
「えー……法月先輩の方がいいー……」
「だってみのうらさんは俺の事が好きだって言ってるんだもん!
 ふざけてる俺に会いたいって!!」
「だから全力でふざけちゃうぞ☆彡」
「本当にそんなこと書いてあったんですか?」
「ほら、ここ」
「…………」
「違いますよ先生。お手紙ちゃんと読みました?」
「ふざけてる先生に会いたいんじゃなくて、
 ふざけてる先生の絵(二次元的な意味で)に会いたいそうです」
「ああ、文字じゃなくてイラストとしてね?」
「…………」
「というかその夢を叶えられるのって一人しか居ないし、
 さらにここ読んでないと思うから……」
「口頭で伝えてあげて!!
 俺に出来ることが今となってはもう何もないから……!!」
「それでは『やさしくて、かっこよくて、いつもはチャラけているのに根はドまじめで友達思い、生徒思いでとにかく好きなところ良いところをあげだすとキリがありません・・!冗談ではなく今まで出会った二次元のキャラクターで一番好きです愛してます結婚してください!!!気持ち悪くてごめんなさい!!(チャラけてる美咲ちゃんも大好きです!)@米原先生』のみのうらさんからでした!」
[※一部文章(声優さんのお名前部分)を変更させて頂きました]
「好きなキャラと、その理由を教えてくださいって欄に
 二番と三番の理由をぶち抜いての熱いラブコールでした!」
「俺は皆のミサキちゃんでもあるが、君達一人一人のミサキちゃんでもあるから
 いつでも呼んでくれれば駆けつけるぜ!」
「はい、じゃあ次の方に行くんで撤収してください」
「はあい……」
「みのうらさんありがとうございました!」
「さて、次のお便りです。keiさんから」
「“千木良先輩が好きなのですが、追加でも攻略にはならなそうで、少し残念です”」
「さて、そんな貴方に“カエル畑・夏 千木良参戦!”のご紹介!
 なんとあのうねる頭髪こと千木良先輩が攻略出来ちゃう!!」
「何だかテレビの通販番組みたいになってるな」
「でもいいなぁ、千木良先輩」
「え、何が?」
「ねえ、もし私が男の子に生まれたら誰のポジションに近いと思う?」
「葉村くんと空閑くんは違う。彼らはスタイルと顔が良いから」
「広瀬くんは頭いいから違う。法月先輩は可愛いから違う」
「当てはめるんじゃなくて消去法?」
「千木良先輩も君の髪の毛うねってないから違うだろ?
 まあ、米原先生は公務員だし……」
「それってパーマあてればどうにかなるってこと?
 あと公務員になれば良いってこと?」
「ああ……にぎやかしって意味で戸神先輩かな?」
「まさかの!?」
「うん、でも君はモブだと思うよモブ」
「あ、はい……」
「それでは好きなキャラは『ストーリーが一番よい@法月先輩』のkeiさんでした!」
「ありがとうございました!
 ……て、あれ? 千木良先輩が好きなんじゃないんだ?」
「ああ。ちなみに二番と三番にも入ってない」
「あ、そ、そうなんだ……」
「それではラスト、テテさんからのお便りです!」
「“公式HPでは、正装時のちーちゃんの身長が5pアップしていますが、
 これは何か理由があったりするのでしょうか?”」
「“空閑くんより背が高くなる、ということにびっくりしました”」
「乙女は身長の高い男が好きなんだ、というスタッフの呟きをまともに取った企画者が “じゃあ5cmほど底上げしとこう” と思ったのが原因です! 確か!」
「“ちーちゃん達烏天狗の本体が、
 「烏」なのか「正装の烏天狗」なのか気になります”」
「“小田島先生の本体はカエルとのことですが、作中で戸神先輩が烏のちーちゃんに「あまりその姿にならない」と言っていたので…”」
「ええと……“烏が本体”って設定です。一応」
「一応ってなに」
「いや、ライターは二人居たんだが、
 企画者がその旨をどこにも記載してなかったので、
 それが共通認識になっているかは不明……と」
「酷いな」
「しかもさ、
 千木良先輩が“あの丸いフォルムの烏”っていうのが凄い初期段階の設定で」
「そんな設定を忘れていた企画者は
 出来上がったシナリオかプロットのどっちか忘れたけど、
 そこであの肥えた烏が
 “千木良の烏ver”として使われているのを見て戦慄しまして」
「何故戦慄を?」
「いや、乙女は攻略キャラがあのフォルムになっても平気なのかと……」
「法月先輩としてあの月宿神社にあるカエルの置物を使おうとしてたくせに、
 人がそういう設定持ってくると怯えるんだな」
「……っていうか、その設定作ったの自分じゃん」
「いや、千木良先輩の人気が思った以上だったから戦慄したんだ!!
 ……後忘れてた設定だったし!!」
「『ああ……そういえばそんな設定あったな……
 それを考慮して本編書いてないな……』 とか、色々考えた結果」
「ああ、結果?」
「『細けェこたァいいんだよ!』 とキノコの人が頭の中で笑ってくれたので、
 細かいことを考えるのは止そうと思いました」
「細かいの? っていうか全面的に己のミスじゃん。作っておいて忘れるって」
「そうね……後は、風羽ちゃんの設定も
 感情移入しやすいようにを心がけて細かい設定を作らなかった結果」
「あ、そんなこと考えて作ってたんだ」
「一応な。世間様からどんなに感情移入できないとご感想を頂こうが、
 一応努力はしてたんだ」
「で、その結果、シナリオは二人で書いてたんですが、齟齬が発生するという事態に」
「…………」
「でもそれも考えた結果『細けェこたァいいんだよ!』 とキノコ先輩が頭の中で笑ってくれたので、いろいろ事なきを得ました」
「四年経ってるからって出していい情報と悪い情報がないか?」
「いや、でも別にその辺はシナリオ的な矛盾点とかだった訳じゃないし。
 それに、面白い作品になれば些細なことなんてどうでもいいし!」
「いや、一緒にやるスタッフはそれたまったもんじゃないぞ。
 後から言われても困るし。
 ……まあ、資料はきっちり作ろうってことだな」
「そうですね!!」
「中々きわどいご質問だったな、よし次。
 “ちなみに、人間から烏天狗になった先輩も、烏の姿になるのでしょうか?”」
「戸神先輩のことですよね。
 ……特に何にも考えてませんでしたが、多分なれないんじゃないでしょうか!」
「さっきはあんなに細かく答えてたのになにその適当さ」
「細けェこたァいいんだよ!!」
「…………」
「“今回出てきた烏のちーちゃんは、とても可愛かったです!
 (特に頭の辺りが…!)”」
「良かったね。良かったんだよ、あれで」
「うん! 良かった!! 良かった余計な口出しせずに!!」
「“真相編で戸神先輩は破門されてしまいましたが、
 その後師弟関係に戻ることはできたのでしょうか…?”」
「“特典CDの「ネコも嫌がる〜」で、
 戸神先輩の師匠みたいになるんだぜ!という言葉を聞く度に、
 無事戻れたのか気になってしまいます”」
「多分戻れました。
 千木良先輩が戸神を人でなくしたので、多分責任は取ってくれると思います。多分」
「それではテテさんありがとうございました!
 テテさんにはお手紙じゃなくてメールでご感想を頂いたんだよね」
「そうそう。
 テテさんが千木良先輩おめでとう御座いますってメールくださらなかったら、
 広瀬くんの時同様誕生日の文章スルーする予定でした☆彡」
「他にもサポート宛てにご感想、沢山有難う御座いました!」
「もしみにどこ内でご紹介しても良い方は、
 今後ご感想を頂ける際、その旨記載して頂けると嬉しいです!!」
「ええっと、他にも “はがき送ったのに読まれなった!”
 “メール送ったのに!” という方がいらっしゃいましたら、
 お手数ですがサポートまで……」
「それでは今回はこの辺で」
「次は “千木良参戦!”宛てのお便り返信コーナーでお会いしましょう!
 それでは!」
To Be Continued?

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