「前々回は早速の肩透かしだったね」
「好きなようにやらせてくれ。誰も待ってない場所なのだから」
「佐希子、ストレスでも溜まってるの?」
「……法月先輩に会いたい法月先輩に会いたい法月先輩に会いたい法月先輩に会いたい法月先輩に会いたい」
「やだ怖い。聞いてもないこと呟きだした」
「それよりさ、月宿神社前蚊が多いんだけど」
「お前だろここ選んだの!!」
「という訳で、前回の続きに行きましょう!」
「うん、そうね……」
「ところでアンケート葉書に質問の項目なんてあったの?」
「うん。
『ストーリーの疑問点・不満、その他月宿住民への質問ありましたら教えてください』
 って項目」
「そんなんあったんだ」
「ああ、あったんだ」
「で、ストーリーの不満に対しても回答すると……チャレンジャーだね」
「何故? 私、不満点満載の感想見るの大好きなんだけど」
「お前の趣味思考なんぞ知らんわい!!」
「でも50円切手を貼ってまで折角送ってくれたんだよ? そこは答えないと」
「まあ……そうね」
「HNを書いてくださった方は、アンケート表の下部分に注意書きをさせて頂きました通り、お名前を使用させて頂きます!」
「あしからずご了承下さい!
 お名前被っている方は、気合で自分が送ったものかどうかご判断下さいね!」
「それでは一人目! 『はじめさん』からのお便りです」
「おう、どんとこい!」
「“デフォルトの名は、呼んでほしい”」
「ええと『千木良参戦』に取り入れさせて頂きました!」
「“個別ルートの一人一人の長さはコンプに若干支障を来たしました……”」
「な、長いってことかな? 後発タイトルの参考にさせて頂きます!!」
「“共通ルートには他作品に入っていたスキップ機能が欲しかったです……”」
「な、長いってことかな!?
 こ、後発タイトルはどんどん短くなってますよ共通ルート!」
「楽園男子はやけに長かったぞ」
「察してくれ、開発期間で」(※楽園 2007-2013)(※カエル 2009-2010)
「ああ……みなまで言うなという奴だな」
「ここで『みにならない』豆知識!
 カエル以前のタイトルはもっと長いんだぞ、拷問ルート!」
「“共通”ルートな。“拷問”ルートってなんだ。
 プレイヤーさんの精神に揺さぶりをかけるルートなのか」
「早く恋愛させろって言う」
「共通ルートにも盛り込めよ! 恋愛を!!」
「あ、あるもん!! 当社比では!!」
「はいはい」
「はじめさん、ありがとうございましたー!」
「一番好きなキャラは『EDで感情だだもれに吹きました@広瀬くん』の、
 はじめさんでしたー!」
「PCをお持ちでないのに結局お返事の媒体がPC寄りですみません!!」
「続きまして『リリさん』からです」
「“祓玉をぬいても記憶なくならないでほしい”」
「ああ……」
「これ、なんでこういう設定にしたの?」
「え、私が答えるの?」
「ああ、代表で」
「無茶な……」
「ええと、“学生時代特有の、夏の切ない感じ” を出したかったそうです」
「カエル畑で?」
「…………」
「は、はっきりとは思い出せないけど、
 ぼんやり覚えてるあの懐かしさってあるじゃない?」
「もう戻っては来ない学生時代の青春っていうか……そこら辺を表現……」
「現役の学生さんがやったらどうするの?
 というか、ユーザーさん学生さんが多いんじゃ?」
「…………」
「あとは……あの、記憶を失っても俺らの絆は失われないぞ! っていう、
 そういう青臭い何かを……」
「その辺りが一切伝わらないからそう書かれたんじゃ?」
「うわあああああんんんん!!!」
「えー、次」
「“水城せんぱいはあんなにヘソだししてるけど、なぜ先生に注意されない?”」
「それ以前に改造制服だよね、先輩」
「あれはそういう術を掛けているからです」
「あ、そうなん……」
「リリさんありがとうございましたー!」
「一番好きなキャラは『いちばん地味なキャラだけど、意外といじわるなとこがイイ@広瀬くん』の、リリさんでしたー!」
「それではまた来週〜」
「え! まだお返事したの二人だけなんだけど!?」
「だがしかし尺がものすごい長さになり始めたので今週はここまでで」
「ああ、確かに……そ、それではまた来週お会いしましょう〜!」
「ごきげんよう〜!」
多分続く。
【7/10 の お ま け】
「梅雨明けしちゃったね」
「そうだな、梅雨明けしたな」
「残念だね。雨の日がもっと続いてくれたら良かったんだけど」
「まあな」
「あ、一陽アスファルトの上で昼寝したりしないでね? 干からびちゃうから」
「馬鹿にしてるのか?
 僕がその辺りでカラカラになってるミミズ達と同じ運命を辿るとでも?」
「でも万が一ってこともあるし」
「ない!」
「そ、そう……?」
「あ、一陽に誕生日プレゼント買ったんだ!」
「誕生日プレゼント?」
「うん! 人型カエリーナタンのフィギュアと本と悩んだんだけど、結局本にした。
 はい、これ」
「こ、これは……“嗚呼、いとしのカエリーナタン”のフィルムブック!
 しかも初回特典封入版じゃないか!」
「空閑くんにおすすめを聞いたんだよ?」
「…………」
「…………ありがとう」
「ふふ、喜んでもらえて良かった」
「……おい、僕からもプレゼントがある」
「え、何かくれるの……?」
「当たり前だろう!」
「……今日一日、お前の傍にいてやる」
「…………」
「ありがとう、一陽」
「……ふん。お前が安上がりで助かるよ」
「…………」
「…………」
「…………」
(お二方ともカエルの姿だ)
「……つか、なんでうちの庭でプレゼント交換やってんすかね」
「……それは、小田島と水城の誕生パーティーを寮でやったからよ?」
「いいじゃない、二人とも幸せそうなんだから」
「違いねェぜ! はーっはっはっはっはァ!」
「……ところで、今、夜なんだけど、もうすぐ一日終わっちゃうよね?」
「……空閑くん。細かいことは、言っちゃ駄目だよ?」
終わり

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