佐希子「これで出た番号と同じ席になるんだって。はい、菅野さん引いて」
風羽「はい、それでは失礼して……」
芳子「風羽ちゃん、どこになった?」
風羽「む……一番窓際の前から4番目です」
佐希子「一番窓際の前から4番目……前から4番目……よし、覚えた」
芳子「おーい佐希子ー、次は葉村くんに引いてもらわないとー」
葉村「ったく、何ぶつぶつ呟いてんだか……」
佐希子「……はい、どうぞ」 //〒素っ気なく
芳子「そっけないなぁ……ははは」
葉村「じゃあこれ……って、おい、何で抜けねぇんだよこれ!」
風羽「どうしました葉村くん」
葉村「いや、なんかこれ……っ、抜けなくて……!」
佐希子「抜けないなら別のクジを引いたらいいんじゃないの?」 //〒素っ気なく
葉村「……って言われると余計抜きたくなるんだよ! ……ッ!」
佐希子「……っ」
風羽「おお」
芳子「すぽっと抜けたね」
葉村「窓際から2列目の……前から4番目、って……あ」
風羽「おお、お隣ですね。今後ともよろしくお願い致します」
葉村「あ、ああ……つか、これって今日から場所変わんの?」
風羽「らしいです」
葉村「…………」
葉村「……そうだ、今日数学の教科書忘れたから見せろ」
風羽「? はい、わかりました」
葉村「……よし」
風羽(……よし?)
佐希子「キー、悔しい〜っ!! 折角菅野さんと隣の席になれそうだったのに!!」
芳子「佐希子イカサマしようとしてたんだ……」

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